予選通過の大一番となったラグビーワールドカップ2019・プールA最終試合
日本がスコットランドに勝利!決勝進出を果たしました!
日 本 28-21 スコットランド
ラグビーの日本代表として史上初のトーナメント決勝戦への進出。前半の連続トライなどでリードを奪っての折り返しでしたが、後半はスコットランドも底意地を見せて7点差に追い上げ。
あまりの緊迫ぶりに、まさに「手に汗にぎる」試合でしたが、最後まで今の日本チームらしい試合運びで、勝ち抜きました!
この日本の勝利が世界でさっそく話題になっています。その反応と評価を見ていきましょう!
Contents
ラグビーワールドカップ2019日本のスコットランド戦勝利で世界の反応と評価は?!
まずはラグビーワールドカップ公式の英語版中継で、今回の歴史的な試合のハイライトを振り返りましょう。「unbelievable ! 信じられない!」「brilliant ! 素晴らしい!」「irresistible! 文句なし!」などと連発する実況アナの声が印象的です。それにしても、すばらしい戦い!
対戦相手の地元・スコットランドの反応は?
やはり気になるのは、地元英国のスコットランドの反応。一般紙・スポーツ新聞そして人々の反応から見てみましょう!ラグビーはスコットランド人たちが愛するスポーツの一つ。落胆と日本代表への称賛が入り交じった声が聞こえてきます。
スコットランド デイリーレコード紙
日本28vs21スコットランド:開催国(日本)によって転がり落とされたグレガー・タウンゼンドチーム、ワールドカップの悪夢。
※グレガー・タウンゼント=ラグビースコットランド代表の監督
The Herald ヘラルド紙
スコットランドの有力紙である「ヘラルド」紙では、速報から詳しい解説まで今回の試合に関して数々の記事を公開しています。
「スコットランドはSix Nations(ヨーロッパ6ヶ国のラグビー選手権・2020年開催)までに復活できる」というタウンセンド監督の前向きな言葉、「スコットランドチームはこのワールドカップの敗退から改善するために我々自身を深く顧みなければならない」と語ったスコットランド代表のスチュアート・ホッグの言葉を紹介しています。
スコットランドラグビーチーム公式
スコットランドラグビーの公式ツイッターでは、決勝に進んだ日本にエールを送っています。さすが「ノーサイド」のスポーツ、というところでしょうか。
FULL TIME | It’s all over in Yokohama as the hosts progress to the Quarter Finals. Congratulations to Japan on their win. #JPNvSCO #AsOne pic.twitter.com/J1yQ2xG66o
— Scottish Rugby (@Scotlandteam) October 13, 2019
フルタイム|横浜ですべてが終わった。
決勝に進んだのは開催国。日本チーム、おめでとう!
ファンのツイートは?
しかし、一般の市民からは厳しい声、また皮肉な声も上がっています。
Time for Scotland Rugby to ditch Flower of Scotland, I think. Time to move forward.
— Cathcart Boy (@cathcartboy) October 13, 2019
→ 「スコットランドラグビーチームはスコットランドの花(の紋章)を捨てる時が来たかんじゃないかと思う。先に進む時だ。」
When you realise your rugby team is as bad as your football team😂#JAPvSCO #Euro2020 #Euro2020Qualifiers #Scotland #SCOvSAM pic.twitter.com/VWDX58VNQv
— BettingTips4you – The House Of Betting Tips (@BTips4you) October 13, 2019
→ 「あなたのラグビーチームが、あなたのサッカーチームと同じくらい弱いと分かった瞬間」
英国の反応
スコットランドも英国の一部ですが、英国全国メディアの反応も見ておきましょう。
The Guardian ザ・ガーディアン紙
ガーディアン紙は記事の中で「日本ほどラグビーW杯に火をつけたチームはない。また一つ感動的な結果が生まれた」と書いて、日本代表チームを称賛しました。
ガーディアン紙の記事では、人工地盤の上に造られた横浜国際総合競技場の遊水機能が、鶴見川の氾濫を防ぎながら、スタジアムに水を入り込ませなかった逸話も紹介。スコットランドの猛攻を防いだことに絡めながら、詳しく解説しています。
BBC News
英国BBCも試合終了と同時にトップで紹介。対スコットランド戦史上わずか2度目の勝利でスコットランドをワールドカップから退場させた日本の強さを称えています。
記事の中では、「日本は容赦なく、そして見事だった」「2つ目のトライは素晴らしいとしか言いようがない」。そして記事の最後でこう結んでいます。
「スコットランドは家に帰る。そして日本はどんな高みに達するのだろう。今まで行ったことのない境地へ行く、それだけは確かだ」
The Daily Telegraph デイリーテレグラフ
英国の新聞デイリーテレグラフですが、日本代表の試合をベタ褒めです。
「putative courtroom drama」は「推定上の裁判ドラマ」という意味ですが、つまり前日のスコットランドチームの「試合ができなかったら法廷での争いも辞さない」という国際ラグビー連盟への批判(脅迫?)のことを指しています。
News Thump (英国の風刺ニュース社)
辛口ウィットの効いた時事ニュースで知られるNews Thumpは・・・
スコットランドは(わざわざ)自分たちに屈辱を与えるために、国際ラグビー連盟に法的手段を講じると脅したみたいなもの
台風19号の影響で「日本vsスコットランド」の試合の開催が危ぶまれたときに、「延期してでも試合をするべきだ」と国際ラグビー連盟を「脅した」スコットランドラグビーチーム。結果的には、自分たちが負けて恥ずかしい思いをするために試合をしたようなものだと皮肉っています。
ヨーロッパのラグビー大国・フランスの反応は?
Le Monde ル・モンド紙
日本vsスコットランド ライブ中継:
Brave Blossoms(日本チームの愛称)がXV du Chardon(スコットランドチームの愛称※仏語版)を相手に歴史的な快挙。
フランスはすでに決勝進出を決めていますので、勝利した日本チームを素直に称えています。ちなみにフランス語でchardonとは英語のthistle、つまり「アザミの花」スコットランドの花であり、ラグビースコットランドチームのシンボルです。
これまでの試合の海外の反応を振り返る記事