日本、特に北海道・東北地方や日本海側のエリアは世界でもまれにみる豪雪地帯。ということは知っていても、実際にどれくらいの量が降るのか、東京をはじめ太平洋側の人間にはあまりはっきりとわかっていない気がします。
そこで、日本国内のこれまでの最大積雪量、一日でいちばん積もったのはどこで何センチか、そして豪雪エリアといわれる地方でのそれぞれ県ごとの最大積雪量を調べてみました!
※2019年12月現在記録
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日本国内の最大積雪記録はどこ?何センチ?
気象庁の記録によりますと、日本でいちばん積もった雪が深かった(最深積雪記録)のは、
滋賀県伊吹山の11.82m(1182cm)です。
記録は1927年(昭和2年)2月14日
まだアメダスもない頃で、この山にあった伊吹山観測所で観測された記録です。
これは世界山岳気象観測史上1位で、いまだ破られていません。
伊吹山周辺今日はいいお天気です☀️現在の山頂付近の気温はなんと0.9℃とお高め。標高700mまではほとんど雪がなく、山頂周辺の積雪量もかなり少なめです。
鈴鹿山脈やびわ湖方面の山々も雪が少ないですね。 pic.twitter.com/IppQm1Hv35— 伊吹山ドライブウェイ(公式) (@ibukiyama_drive) February 5, 2019
伊吹山の場所はこちら
琵琶湖(びわこ)にほど近く、あの関ヶ原も近い場所。1377mの標高で、滋賀県ではいちばん高い山だそうですが、11m以上も雪が積もったなんて信じられませんね。
ちなみに1927年(昭和2年)は北陸地方全域で豪雪を記録。福井では2月に209cmの積雪記録を残しています。
2位以下はこうなっています。
2位 青森県酸ヶ湯 566cm(2013年2月26日)
3位 新潟県守門 463cm(1981年2月9日)
4位 山形県肘折 445cm(2018年2月13日)
5位 新潟県津南 416cm(2006年2月5日)
日本で一日の最深積雪はどこ?何センチ?
気象庁には、一日でどれだけ積もったかがわかる「日最深積雪」の記録があります。それによると、これまでの記録で一日でいちばん積雪があったのは、
青森県酸ヶ湯で5m66cm(566cm)です。
記録は2013年2月26日
つまり先ほどの積雪記録2位は、たった一日で積もった量だったんですね。5mの雪が一日に積もるって想像つきますか?
天候は吹雪 ―9℃ 強風、積雪60cm
おはようございます。
雪がもさもさ降ってます。車も埋まってたので今朝は宿泊者の車を掘り出す作業からスタート。今日はこの後も吹雪で最高気温7℃予報。
昨日同様路面も視界も悪いので運転注意です。#八甲田山 #定点写真 pic.twitter.com/0RN1fPUy5C— Yuji Tsugawa (@yunjii7920) December 4, 2019
ちなみに2位の記録も先ほどの3位、新潟県守門の463cmで1981年2月9日に記録されました。
いまでも守門地区(現在は魚沼市守門)は豪雪では知られているようです。
積雪が1mを超えている新潟県魚沼市守門に行ってきました。道中、屋根からの落雪を何度も見ました。除雪作業をしている方に当たりそうでひやっとする場面も。除雪作業をする際は無理をせず、屋根からの落札にご注意下さい。雪の事故が無いことを祈ります。(画像:NST公式LINEアカウントより) pic.twitter.com/kI2loa21Zm
— 宮崎由衣子(気象予報士・防災士) (@miyazaki_yuiko) January 13, 2017
主な豪雪エリア各地の最深積雪記録
以下、各道府県ごとの最深積雪記録をまとめてみました。
北海道
北海道上川地方 幌加内(ほろかない) 324cm(2018年2月25日)
青森県
青森県酸ヶ湯(すかゆ) 566cm(2013年2月26日)
秋田県
秋田県湯沢市 湯ノ岱(ゆのたい)222cm(2014年3月12日)
岩手県
岩手県和賀郡 湯田(ゆだ)279cm(2013年2月25日)
宮城県
宮城県栗原市 駒ノ湯(こまのゆ)165cm(2018年2月28日)
山形県
山形県最上郡大蔵町 肘折(ひじおり)445cm(2018年2月13日)
福島県
福島県南会津郡 檜枝岐(ひのえまた)339cm(2015年2月15日)
群馬県
群馬県利根郡みなかみ町 藤原 301cm(2006年1月26日)
長野県
長野県下高井郡 野沢温泉 353cm(1984年3月22日)
新潟県
新潟県魚沼市 守門(すもん)463cm(1981年2月9日)
富山県
富山県富山市 猪谷(いのたに)262cm(1984年2月10日)
石川県
石川県白山市 白山河内(はくさんかわち)308cm(1981年1月17日)
福井県
福井県大野市 九頭竜(くずりゅう)301cm(2018年2月13日)
ざっと見るだけで、軽く3〜4mは積もってます。
という私も30年以上も前の4年間だけですが、北海道で生活してましたので、豪雪地帯で生活されている方の大変さは身に染みて知っているつもりです。
昨日の夜まで通れた道が、次の日の朝には『壁』になって通れなくなっていた・・ということも日常茶飯事でした。
そういう中でも、道産子の皆さんは、雪国生活を楽しんでおられて、(もう今は中止もしくは廃れているんでしょうが)、当時は北大の学生寮の2階から「赤フン」で、北大生が積もった雪の上にダイブ!という『風習』をニュース映像で流していた位です。
生活されている皆さんは大変ですが、そこではそこの生活の仕方・楽しみ方があると実感したものです。
最後までご覧いただきありがとうございました。