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世界柔道2019日本選手のランキング最新順位は?メダル予想も!

 

世界柔道選手権2019、通称「世界柔道」8月25日(日)から9月1日(日)と一週間の日程で、日本武道館で行われます。

日本のお家芸と呼ばれてきた柔道だけに日本選手の活躍が気になりますが、一般の人にとっては世界大会くらいでしか柔道を見ないと思いますので、世界の中での位置づけまではあまりふだん気にしませんよね。

今回の世界柔道2019に出場する日本選手の、現在の世界ランキングはどういった状況なのか。『世界柔道2019世界ランキング日本選手最新順位は?メダル予想も!』と題し、その世界での位置づけとそこから見えてくる今回の世界柔道2019のメダル予想もしていきたいと思います!

世界柔道の中継を見る前に一度観ておくとわかりやすいと思います!

がんばれニッポン!!

Contents

世界柔道2019|各階級の最新世界ランキングとメダル候補の予想!

世界柔道連盟(INTERNATIONAL JUDO FEDERATION)が発表している、各階級ごとの世界ランキング上位(1位から5位+日本選手)をご紹介。今回の世界柔道2019の優勝候補、メダル予想まで見ていきます!

(期間中、結果が出たところから更新して「試合結果」を掲載しています)

男子60kg級(8/25)世界ランキングと試合結果!

最新世界ランキング

1位 ロベルト・ムシビドバゼ(ロシア)
2位 高藤直寿(たかとうなおひさ)(日本)
3位 アミラン・パピナシビリ(ジョージア=旧グルジア)
4位 永山竜樹(ながやまりゅうじゅ)
5位 エルドス・スメトフ(カザフスタン)

試合結果!

【金】ルフム・チフヴィミアニ(ジョージア=旧グルジア)世界ランキング9位
【銀】シャラフディン・ルトフィラエフ(ウズベキスタン)世界ランキング7位
【銅】永山竜樹(日本)世界ランキング2位
【銅】エルドス・スメトフ(カザフスタン)世界ランキング5位

ということで、世界ランキング下位の2人が金・銀を獲得するという結果になりました。世界ランキング2位、日本の高藤直寿選手は残念ながら5位の結果です。

女子48kg級(8/25)世界ランキングと試合結果!

最新世界ランキング

1位 渡名喜風南(日本)
2位 ダリア・ビロディド(ウクライナ)
3位 ムンフバット・ウランツェツェグ(モンゴル)
4位 パウラ・パレト(アルゼンチン)
5位 ディストリア・クラスニキ(コソボ)

試合結果

【金】ダリア・ビロディド(ウクライナ)世界ランキング2位
【銀】渡名喜風南(日本)世界ランキング1位
【銅】ムンフバット・ウランツェツェグ(モンゴル)世界ランキング3位
【銅】ディストリア・クラスニキ(コソボ)世界ランキング5位

渡名喜選手が金メダル獲得できなかったのは残念ですが、こちらはランキング上位の選手の活躍が目立ちました。優勝はモデルでもある「美しすぎる柔道家」ダリア・ビロディド選手でした。

男子66kg級(8/26)世界ランキングと試合結果!

最新世界ランキング

1位 バジャ・マルグベラシビリ(ジョージア=旧グルジア)
2位 丸山城志朗(まるやまじょうしろう)(日本)
3位 阿部一二三(あべひふみ)(日本)
4位 SHMAILOV Baruch(イスラエル)
5位 デニス・ビエル(モルドバ)

試合結果

【金】丸山城志朗(まるやまじょうしろう)(日本)世界ランキング2位
【銀】キム・リマン(韓国)世界ランキング29位
【銅】阿部一二三(あべひふみ)(日本)世界ランキング3位
【銅】デニス・ビエル(モルドバ)世界ランキング5位

丸山城志朗選手が見事に金メダルを獲得して世界大会で初優勝!2位には世界ランキングでは格下のキム・リマン選手が出てきました。兄妹出場で注目の阿部一二三選手は銅メダルを獲得しました。

女子52kg級(8/26)世界ランキングと試合結果!

最新世界ランキング

1位 アマンディーヌ・ブシャール(フランス)
2位 角田夏実(日本)
3位 阿部詩(あべうた)(日本)
4位 志々目愛(ししめあい)(日本)
5位 ファンスニック・シャルリーヌ(ベルギー)

試合結果

【金】阿部詩(あべうた)(日本)世界ランキング3位
【銀】ナタリア・クジュティナ(ロシア)世界ランキング6位
【銅】志々目愛(ししめあい)(日本)世界ランキング4位
【銅】マイリンダ・ケルメンディ(コソボ)世界ランキング7位

阿部詩選手がロシアのクジュティナ選手を試合開始直後のあざやかな一本勝ちで優勝しました!これぞ柔道の醍醐味という結末でした。志々目選手も銅メダルで女子52kg級は日本勢の強さを見せつけましたね。

男子73kg級(8/27)世界ランキングと試合結果!

最新世界ランキング

1位 ルスタム・オルジョフ(アゼルバイジャン)
2位 橋本壮市(日本)
3位 アン・チャンリム(安昌林)(韓国※在日3世)
4位 ラシャ・シャフダトゥアシビリ(ジョージア=旧グルジア)
5位 トミー・マシアス(スウェーデン)

試合結果

【金】大野将平(おおのしょうへい)(日本)世界ランキング14
【銀】ルスタム・オルジョフ(アゼルバイジャン)世界ランキング1
【銅】ヒダヤト・ヘイダロフ(アゼルバイジャン)世界ランキング6
【銅】デニス・ヤルツェフ(ロシア)世界ランキング12

日本の代表選手大野将平選手(2016リオ五輪金メダル)がオール一本勝ちで優勝しました!

女子57kg級(8/27)世界ランキングと試合結果!

最新世界ランキング

1位 芳田司(よしだつかさ)(日本)
2位 デグチ・クリスタ(カナダ)
3位 ノラ・ジャコヴァ(コソボ)
4位 ラファエラ・シウバ(ブラジル)
5位 ジェシカ・クリムカイト(カナダ)

試合結果

【金】デグチ・クリスタ(カナダ)世界ランキング2
【銀】芳田司(よしだつかさ)(日本)世界ランキング1
【銅】ラファエラ・シルヴァ(日本)世界ランキング4
【銅】ユリア・コヴァルチク(ポーランド)世界ランキング20

日本で育ち、現在はカナダのデグチ・クリスタが優勝。芳田選手は準決勝までオール一本勝ちで勝ち進みましたが、残念ながら決勝では力を出し切れませんでした。

男子81kg級(8/28)世界ランキングと試合結果!

最新世界ランキング

1位 サイード・モラエイ(イラン)
2位 サギ・ムキ(イスラエル)
3位 フランク・デ・ウィット(オランダ)
4位 マティアス・カス(ベルギー)
5位 ドミニク・レッセル(ドイツ)
7位 藤原崇太郎(ふじわらそうたろう)(日本)

試合結果

【金】サギ・ムキ(イスラエル)世界ランキング2位
【銀】マティアス・カス(ベルギー)世界ランキング4位
【銅】アントワーヌ・ヴァロア=フォルティエ(カナダ)世界ランキング11位
【銅】LUKA MAISURADZE(ジョージア)世界ランキング24位

 

メダル予想 ※下記は試合前の情報です
藤原崇太郎選手に期待をかけたいところですが、強豪揃いです。上位20人が優勝候補といわれるほどの激戦で、逆にいえば藤原選手にも大いに優勝・メダルの可能性があるともいえます。昨年の勝者はサイード・モラエイ。ランキング2位のムキ、上記には名前がありませんが、トルコのアルバイラクも有力です。

女子63kg級(8/28)世界ランキングと試合結果!

最新世界ランキング

1位 クラリス・アグベニュー(フランス)
2位 ティナ・トルステニャク(スロベニア)
3位 田代未来(たしろみく)(日本)
4位 鍋倉那美(なべくらなみ)(日本)
5位 ユール・フランセン(オランダ)

試合結果

【金】クラリス・アグベニュー(フランス)世界ランキング1位
【銀】田代未来(日本)世界ランキング3位
【銅】ユール・フランセン(オランダ)世界ランキング5位
【銅】マルティナ・トライドス(ドイツ)世界ランキング6位

<メダル予想> ※下記は試合前の情報です
今回日本代表となった田代未来は、前回2018年の銀メダリスト。上位3人は実力が伯仲しているものの、アグベニューを頂点に田代、トルステニャクと並ぶ力関係ともいわれます。オランダのフランセン、ドイツのトライドス選手あたりもメダル争いに絡んでくる可能性が高いです。

男子90kg級(8/29)世界ランキングと試合結果!

最新世界ランキング

1位 ニコロス・シェラザディシビリ(スペイン)
2位 トート・クリスティアーン(ハンガリー)
3位 イバン・フェリペ・シルバ・モラレス(キューバ)
4位 ママダリ・メフディエフ(アゼルバイジャン)
5位 ネマニャ・マイドフ(セルビア)
9位 長澤憲大(ながさわけんた)(日本)
17位 向 翔一郎(むかいしょういちろう)(日本)

試合結果

<男子90kg級 試合結果>
【金】ノエル・ファンテンド(オランダ)世界ランキング10位
【銀】向翔一郎(日本)世界ランキング17位
【銅】アクセル・クレルジュ(フランス)世界ランキング16位
【銅】ネマニャ・マイドフ(セルビア)世界ランキング5位

 

<メダル予想> ※以下は試合前の情報です
今回の日本代表は世界ランキング17位の向翔一郎。この階級も激戦といわれていますが、優勝候補にはトップのシェラザディシビリ、シルバ・モラレス、ジョージアのグヴィニアイヴィリ、韓国のガク・ドンハンが加わります。向やマイドフが追いかける形でしょうか。何があってもおかしくない戦いといわれます。

女子70kg級(8/29)世界ランキングと試合結果!

最新世界ランキング

1位 新井千鶴(あらいちづる)(日本)
2位 マリー=エヴ・ガイエ(フランス)
3位 アンナ・ベルンホルム(スウェーデン)
4位 Michaela Polleres(オーストリア)
5位 新添左季(にいぞえさき)(日本)

試合結果

<女子70kg級 試合結果>
【金】マリー=イヴ・ガイ(フランス)世界ランキング2位
【銀】バルバラ・ティモ(ポルトガル)世界ランキング29位
【銅】サリー・コンウェイ(イギリス)世界ランキング7位
【銅】マルゴ・ピノ(フランス)世界ランキング11位

<メダル予想>※以下は試合前の情報です

ここはほかに比べると、日本の新井千鶴選手の優勝のチャンスが大きい階級です。フランスのガイエ、ベルンホルム、ほかにイギリスのコンウェイ、ブラジルのボルテラなどがメダルに絡んでくると想定されています。

男子100kg級(8/30)世界ランキングと試合結果!

最新世界ランキング

1位 ヴァルラーム・リパルテリアニ(ジョージア)
2位 チョ・グハム(韓国)
3位 ピーター・パルチック(イスラエル)
4位 ミハエル・コレル(オランダ)
5位 ルハグバスレン・オトゴンバータル(モンゴル)
9位 ウルフ・アロン(日本)

試合結果

【金】ジョルジ・フォンセカ(ポルトガル)世界ランキング8位
【銀】ニヤズ・イリアソフ(ロシア)世界ランキング20位
【銅】ウルフ・アロン(日本)世界ランキング9位
【銅】ミハエル・コレル(オランダ)世界ランキング4位

<メダル予想> ※試合前の情報です
ウルフ・アロンも優勝候補に挙げられていますが、ランキング1位のリパルテリアニ、2位のチョ・グハム、ロシアのイリアソフ、その他多くの選手が優勝、メダル争いに食い込んできてもおかしくない群雄割拠の状態といわれます。期待もふくめウルフ・アロン優勝を予想します。

 

女子78kg級(8/30)世界ランキングと試合結果!

最新世界ランキング

1位 マイラ・アギアル(ブラジル)
2位 フーシェ・ステーンハイス(オランダ)
3位 濵田尚里(はまだしょうり)(日本)
4位 マドレーヌ・マロンガ(フランス)
5位 梅木真美(うめきまみ)(日本)

試合結果

【金】マドレーヌ・マロンガ(フランス)世界ランキング4位
【銀】濵田尚里(日本)世界ランキング3位
【銅】マイラ・アギアル(ブラジル)世界ランキング1位
【銅】ロリアナ・クカ(コソボ)世界ランキング13位

<メダル予想> ※試合前の情報です
今回の日本代表は世界ランキング3位の濱田尚里選手です。昨年の世界柔道で金メダル。2年連続の優勝が期待されています。上記のアギアル、濱田に加えて、フランスのマロンガが力をつけているとされ、勝負どころで波があるとはいえ優勝候補に食い込み勢いです。こちらも期待を込めて濱田の2連覇を予想します。2位はマロンガでしょうか。

男子100kg超級(8/31)世界ランキングと試合結果!

最新世界ランキング

1位 グラム・ツシシビリ(ジョージア)
2位 ルカシュ・クルパレク(チェコ)
3位 ダビド・モウラ(ブラジル)
4位 原沢久喜(はらさわひさよし)(日本)
5位 ラファエル・シルバ(ブラジル)

試合結果

【金】ルカシュ・クルパレク(チェコ)世界ランキング2位
【銀】原沢久喜(日本)世界ランキング4位
【銅】キム・ミンジョン(韓国)世界ランキング32位
【銅】ロイ・メイヤー(オランダ)世界ランキング8位

この階級での王者といえば、フランスのテディ・リネールですが、昨年に続き出場ならず、ツシシビリ、クルパレク、原沢が優勝候補となります。このレベルになると体格がともかくモノをいうということもあり、クルパレクは怖い存在。同じくブラジルのモウラも、メダルに十分食い込んでくる力があり、このあたりがメダルに近い存在といえそうです。

女子78kg超級(8/31)世界ランキングと試合結果!

最新世界ランキング

1位 イダリス・オルティス(キューバ)
2位 朝比奈沙羅(あさひなさら)(日本)
3位 ラリサ・ツェリッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
4位 マリア・アルテマン(ブラジル)
5位 イリーナ・キンゼルスカ(アゼルバイジャン)
6位 素根輝(そねあきら)(日本)

試合結果

【金】素根 輝(日本)世界ランキング6位
【銀】イダリス・オルティス(キューバ)世界ランキング1位
【銅】朝比奈沙羅(日本)世界ランキング1位
【銅】カイラ・サイト(トルコ)世界ランキング13位

※以下は当日の速報です。

ランキング2位の朝比奈、6位の素根、2人が出場する女子78kg超級は、かなり日本選手の優勝が期待できる階級です。ここにランキング1位のオルティスが絡んで、メダル争いということになる予想です。ただしキンゼルスカ、ツェリッチも負けてはいられず、ここは本番での状況次第ということになりそうです。

おわりに やはり日本人選手のメダル、優勝に期待したい!

今回は日本が開催国、日本武道館での戦いということで、地元でもある日本勢の活躍を期待したい世界柔道2019

世界で実績を上げてきている日本の柔道家が多く代表選手にエントリー。かつての谷選手のような「スター」選手はいないにしても、総合力ではかなりのレベルにあるようです。

ともかく最後まで目が離せないですね。