たとえば家族や大切な人の誕生日に、ケーキの贈り物は定番。
でも、ただおいしいだけじゃなくて、なにか特別でオリジナリティあふれるケーキがあったらいいのに。
そう思ったことはありませんか?
もしパリの旅の途中で、そんな大事な記念日があったりしたら、思い出してほしいパティスリーがあります。
それが、パリ14区にあるお店「シェ・ボガト」です。
photo by Takeshi
夢のようなケーキを生みだす、パリの人気店。
「シェ・ボガト」は、フランス人で元グラフィックデザイナーのアナイスさん、そして日本人パティシエールの稻澤美絵さんが中心になって2009年に立ち上げたお店。
コンセプトは「見た目にかわいくて、しかも美味しく食べられるケーキ」。
すでにお店には、たくさんの美味しくてかわいいケーキが並んでいますが、このお店のすごいところは、注文からオリジナルで、まるで夢のようなケーキをつくってもらえるというところです。
photo by Chez Bogato
たとえば、スキーの大好きな彼に、彼が雪山を滑降する様子をケーキにしてもらう。
愛犬とずっと一緒にいるお母さんの誕生日に、その犬が主役のケーキをつくってもらう。
他にも、子どもの好きな消防車やパトカー、地下鉄の路線図、時にはアニメのキャラクターなど・・・。
そんな、心に描いたケーキを「シェ・ボガト」では、形にしてくれるのです。しかも、とびっきりの美味しさで。
お店に並ぶ小さなケーキたちも味はお墨付き。
photo by Takeshi
材料のマジパンやチョコレートは、フランスのヴァローナから仕入れて、使われるアーモンドは遺伝子組み換えのないもの、100%オーガニックのバター、クリーム、卵、
そして緑の草の模様はピスタチオをくだいて作ったりと、
原材料にまで、しっかりと配慮しているから安心です。
お店には、他にも「夢を実現する」ケーキ屋にふさわしい、たくさんのお菓子やグッズでいっぱい。
「お菓子の家」のような雰囲気に、やってくる子どもたちも大喜びです。
ケーキが作られているのは「シェ・ボガト」の「ラボ」と呼ばれる場所。
ここで、ケーキづくりの腕とさまざまな工夫に長けた女性ばかりのクリエイターたちが、特別なケーキを作り続けています。
photo by Takeshi
人気の商店街、ダゲール通りのすぐ近くで
「シェ・ボガト」のあるダンフェール・ロシュロー駅の近くは、住宅街と商店、レストランのならんだパリらしい一角のひとつ。
ダゲール通りという、パリでも有名な商店街があって、八百屋さん、肉屋さん、魚屋さん、パン屋、チーズ屋、レストランなどがずらりと並ぶ、庶民的な活気が人気です。
「ダゲール」というのは、画家であり写真家であり、世界で初めて写真技術を実用化した人として知られる人物、ルイ・ジャン・マンデ・ダゲールが住んでいたことからつけられた名前。
映画監督アニエス・ヴァルダもこの近くに住み、「ダゲール街の人々」という映画を作りました。
そんなこともあって、アーティストや作家、エディターなど、文化的な仕事をする人々にとってのあこがれの街。
このブログでも、とっておきのレストランということで、先日「Aux Plumes」 をご紹介しました。
この「Aux Plumes」そして今回の「シェ・ボガト」もそうですが、若手のシェフやパティシエ、あるいは新しいビジネスを始めたい人々などが、その腕を試すために店や事務所を構えたりする街でもあります。
そんな街にふさわしい、創造性あふれるケーキ。
ぜひ皆さんも一度そのかわいさと美味しさをお試しあれ。
photo by Takeshi
<Information>
Chez Bogato シェ・ボガト
7 rue Liancourt, 75014 Paris
火〜土 10:00-19:00
メトロ6号線またはRER-B線で「Denfert-Rocherau」駅から徒歩
http://chezbogato.fr