観光でパリにやってくると、昼間たくさん歩いたり、美術館をまわって疲れているので、時には「夕食を軽くすませたい!」という時がありますよね。
パリに住んでいても、日本のように気楽に立ち寄れる食堂のようなレストランが少なくて困ることが多々あります。
そんなときはブルターニュ地方生まれの郷土料理「そば粉のクレープ」が手軽でおすすめ!と言いたいところですが、パリにたくさんお店がある割には美味しいところがあまり見つかりません。
日本でも最近はおなじみになってきたこの「そば粉のクレープ」。フランス語では「galette ガレット」。ブルターニュからやってきた人たちがパリにやってきて作ったというので、この地方からやってくる電車が到着する国鉄の「モンパルナス」駅近くには有名なクレープ屋街があります。この中には「Josselin ジョスラン」など有名な店で美味しいところもあります。
しかしもしこのモンパルナス地区ではなくて、オペラ座近辺やグラン・ブールヴァール街エリアにいるのにそば粉のクレープが食べたくなったら、おすすめの穴場店があります。
それは「framboise フランボワーズ」。クレープ屋というよりは、むしろパティスリーのような名前ですが、れっきとしたクレープ&ガレット専門店です。
素材は100%BIO。しっかり美味しい生地と焼き加減
店内のデザインはちょっとモダンな感じで、そば粉のクレープ専門店でよく見るウッディでトラディショナルなイメージはまったくありません。でも味はなかなか。
メニューも「framboise」の名前にふさわしく赤くて可愛らしい感じ。
photo by Takeshi
そば粉や小麦粉など素材は100%オーガニックで、生地も店で作って、注文が入ってから手で回して広げて焼いてます。今回注文したのは、この店のオリジナルガレットでPANAME(パナム)。中には、ハム、チーズ、卵、マッシュルーム、トマトなどが入った、割としっかりめのガレットです。
photo by Takeshi
そば粉のクレープの特徴は、やはりその香ばしさと具の美味しさのコンビネーションなわけですが、そのあたりの「気合い」が入っていない店がパリに多いのも確か。ここ「framboise」は、その点そば粉の量の問題なのか、焼き具合の問題なのか、しっかりと香ばしく、そば粉を活かしているところがGoodです。
連れが注文したのはSUPER COMPLET(スーパーコンプレ)つまり「全部入り」という意味。ハム、エメンタールチーズ、しっかり炒めたオニオン、卵、マッシュルームが入っています。
photo by Takeshi
写真では違いがあまりないのが残念です・・・。
どちらもボリュームしっかり、美味しいガレットです。
そしてデザートのクレープがボンバー
この手のクレープ屋さんは、メインの料理で「そば粉のクレープ」、そしてデザートに小麦粉のクレープが用意されています。この店にも、伝統的なバターキャラメルの味をはじめ、たくさんのフレーバーがメニューに載っています。
今回は、Réunionnais(レユニオン島風)という名のクレープをつけました。要はバナナとチョコレート、シャンティクリームというフランス人が愛する王道!のデザート。
そのボリューム感にびっくりです。
これを最初に注文したときに、ウェイターの彼がとっさに「良い選択です」と言った意味がわかりました。
そば粉のクレープと、このデザートクレープ、そしてこの地方の料理につきもののシードル(アップルサイダー酒)をつけて、しめて18.5ユーロ。最後のデザートはシェアしましたが、それでも日本人にはお腹いっぱいです。
結局、軽くは済んでいませんが、手軽に美味しく食べられるのはクレープ屋さんのいいところ。ぜひお試しあれ。
<Information>
Restaurant Crêperie framboise
クレプリー・フランボワーズ
8 rue Rougemont 75009 Paris
メトロGrand Boulevard駅より徒歩すぐ
他にもパリ市内に4軒あり