毎年話題になる東京卸売市場の「マグロの初競り」。
2020年、豊洲市場でのマグロの初競りは、1月5日(日)に行われ、すしチェーン「すしざんまい」の社長、木村清氏が276kgのクロマグロを1kgあたり70万円、1体総価格ではなんと
1億9,320万円
で競り落としました。木村社長は昨年も史上最高額となる1体総価格3億3360万円で競り落としており、昨年ほどではありませんが今年も世間をあっと言わせています。
この276kgのクロマグロ、どれほどの量なのか見当がつきません。『すしざんまい社長の初競りマグロは刺身何人前?寿司何カンかも計算!』マグロの刺身で何人前なのか、あるいは寿司なら何貫(カン)分なのか、ざっと計算してみました。
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すしざんまい社長の初競りマグロ276kgは、刺身何人前?
さて2020年の初競りで、すしざんまい社長の木村社長が競り落としたクロマグロは276kgの重さ。
一般的には、全身の約70%が筋肉や脂身(あぶらみ)でできていて、これらが食用に供されます。つまり重量276kgのマグロの身はおおよそ190kg程度。
いわゆる「一人前」の刺身が約100gといわれていますので、
およそ1,900人前
というとんでもない数字になりました。
※「1900人前」の数字はTOKYO SCOPE独自の計算に基づいています。
すしざんまい社長の初競りマグロ276kgは、寿司何貫(カン)分?
今度は「にぎり寿司」の数で計算してみましょう。かなりの数字になりそうですね。
職人さんやお店によっても「ネタ」の大きさは異なりますが、マグロの寿司一貫の重さは約20〜25g程度といわれています。25gとして190kgをぜんぶにぎり寿司にすると、
7,600貫(カン)
ということになります。
あくまでも計算上ですので、実際には状態によって異なりますが、ものすごい数の寿司ができることは間違いありません。
※「7600貫」の数字はTOKYO SCOPE独自の計算に基づいています。
青森・大間漁港の漁師の取り分はいくら?
気になるのは、この初競り価格のうち、釣った漁師の取り分がいくらになるか。
今回は青森・大間漁港から送られてきたクロマグロでしたが、大間漁港では落札価格の約8割台後半が漁師の取り分になるといわれています。細かな数字は公表されていませんが、仮に8割だとしても、
1億5,456万円
となります。大間漁港の初競りへの出荷は仲買人が入らないといわれており、残りは豊洲市場への手数料や漁港の取り分、その他のコストに。もちろんすべてが収入になるわけではなく、ここから税金や経費がかかるため、おおむね卸価格の6割、7割程度が漁師の手元に入ると予想されます。
おわりに
昨年につづき「すしざんまい」の社長が落とした豊洲市場のマグロの初競り。
すごい価格、そして刺身やにぎり寿司にするとものすごい量だということがわかりました。そしてこのご祝儀価格は漁師の皆さんにも大きな利益をもたらすことがわかりますね。
この巨大なマグロの味はいかなるものか、また今年も「すしざんまい」に行列ができそうですね。
最後までご覧いただきありがとうございました!