大晦日といえば「NHK紅白歌合戦」ですね!
毎年、誰が出場して出演順はどうなるか、そして最後のフィナーレに誰が歌うのかが大きな話題になります。
この「最後の歌手」を指すのに「トリ」とか「大トリ」という言葉があって、当たり前のようにメディアでも使われていますが、どういう意味だか気になりませんか?
ということで、この「トリ」「大トリ」の意味、語源、そして気になる「漢字はあるのか?」についてご紹介しましょう!
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紅白歌合戦「トリ」「大トリ」の意味・語源は?
一般的によく聞くのは年末の「紅白歌合戦」での最後の歌手を指す「トリ」「大トリ」ですが、もともとは「寄席」で生まれた言葉のようです。
その語源はなんと「取り」。どういうことでしょう?
寄席ではたくさんの芸人さんが出てきますが、最後にやはりその日のメインとなるいちばんの大物が出てきます。その最後の大物芸人が興行主からもらうギャラを「すべて取る」ところから生まれたようです。
もちろん、すべて自分のものにするのではなく、それを他の芸人さんにも配るわけですが、まずは最後の人が「取り」・・・というところから「トリ」となったとのこと。
いまでは寄席以外にも音楽系など多くの興行、イベントでこの言葉が使われているのはご存じの通りです。
「トリ」の中でも「大トリ」とは?
「トリ」の意味はわかりましたが、「大トリ」とは何でしょうか。
もう想像がつく方もいると思いますが、別の言い方をすると「最後の最後」ということです。寄席でも終わりが近づくにつれ大物が現れ、最後の最後で超大物が出てくるとなれば「大トリ」ということになります。
紅白歌合戦の場合には、「紅組」「白組」とあって、それぞれにラストの人がいますよね。この2組の「トリ」のうち、最後の最後に歌う人を「大トリ」というワケです。
2019年の場合は「嵐」が「大トリ」。MISIAは紅組の「トリ」を飾る。となります。
紅白「トリ」「大トリ」は漢字でどう書くの?
これまでの説明でおわかりの通り、「トリ」「大トリ」の漢字は・・・
「取り」
となります。ただし、この意味で使う場合には一般的に漢字で表記することはありません。
おわりに 現代の「トリ」は本当の意味での「トリ」ではない
紅白歌合戦では、出演順はあっても、出演者に優劣はありませんし、またギャラもそれぞれが手にしているはずですので、語源となった本当の意味での「トリ」とはちょっと異なる、慣用的な表現ということになります。
日本語にはこうした表現がたくさんありますよね。ぜひお近くの方に「トリ」の意味を教えてあげてください。