2020年の東京五輪・パラリンピックで、「東北復興」をテーマにした公式プログラムに登場する巨大あやつり人形「モッコ」のデザインが発表されました!
この人形の製作に携わったのが、子供たちとプロが参画したチーム。
イメージ画が被災3県の特別支援学校や小学生など、そして山形県出身で絵本作家の荒井良二さんがデザイン化、さらに東欧チェコに住む日本人人形作家の沢則行(さわのりゆき)さんが立体の人形へとデザイン・設計したそうです。
10m以上もの巨大な「モッコ」が岩手、宮城、福島の町を歩くさまを見てみたい・・・。早くも期待がふくらむこの夢のような人形をカタチにした沢則行さんの経歴・プロフィール、これまでの作品について調べてみました!
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人形作家・沢則行さんの経歴・プロフィールは?
沢則行(さわのりゆき)
職業:人形劇作家(人形美術家・演出家・演技者)
出身地:北海道小樽市
1961年生まれ
出身大学:北海道教育大学特別教科(美術・工芸)教員養成課程卒
1991年 渡仏
1992年 文化庁在外研修生として、人形劇の本場チェコへ
チェコ国立芸術アカデミーDAMUの演劇・人形劇学部で学ぶ
以後、25年以上にわたり世界20ヶ国以上で公演、ワークショップを手がけています。
代表作・受賞歴:一人無言劇『マクベス』、一人芝居『リア王』
ヨーロッパ文化賞「フランツ・カフカ・メダル」受賞
チェコ・オストラヴァ国際人形劇祭「子どものための作品・最優秀賞」受賞など多数の公演、受賞歴をお持ちです。
最近、我が家で蜘蛛によく出会う。
多分、若菜姫が呼んでるんだあな。
因みに、第一章で登場した、この大蜘蛛の名前は、不知火のしーちゃん。女子蜘蛛。#不知火#蜘蛛#巨大人形#沢則行#デザイン#本多劇場 から#ザ・スズナリ へ#劇団鳥獣戯画 pic.twitter.com/jSKbnKEmB5— ユニコ/劇団鳥獣戯画 (@yuniko_theatre) 2018年9月9日
沢則行さんの手がける人形劇の新しいカタチとは?
人間と人形が同等に舞台に立つ、ヨーロッパの新しい人形劇のムーブメントを「フィギュア・シアター」(日本ではオブジェクト・シアターとも呼ばれます)といいますが、この第一人者が沢則行さんです。
人形劇や人形を使った映像などで高い文化や多くの作家を輩出するチェコの国立芸術アカデミーで、沢則行さんはこの手法を研究。チェコを拠点に世界屈指の活躍をするDRAKをはじめ、数々の劇団などと共同制作をつづけています。
沢則行監督・巨大人形劇さんしょううお。2018年8月6日/飯田文化会館
The Giant Puppet Salamander. August 6, 2018.#japan #nagano #Iida #人形劇 #飯田 #長野 #puppet #puppettheater #puppetshow #iidapuppetfesta #いいだ人形劇フェスタ #飯田市 #いいだ人形劇フェスタ2018 pic.twitter.com/n9ZKRhn4Pg— tutunesan キタバヤシ (@tutunesan) 2018年8月21日
フィギュアシアターがどういうものか、実際の映像でご覧ください。
2017年の巨大人形劇プロジェクトin 南信州「さんしょううお」から。
まとめ 東京五輪で登場する沢則行デザインの「モッコ」に注目!
2019年6月から製作が開始される巨大人形「モッコ」は、2020年の東京五輪・パラリンピックで、「東北復興」をテーマにした公式プログラムに登場する巨大あやつり人形です。
東京五輪・パラ組織委員会は来年の大会前に行う「東北復興」をテーマにした文化プログラムに登場する巨大操り人形「モッコ」のデザインを発表しました。高さ10㍍以上の巨大人形の10分の1の模型を披露しました。
写真特集は→https://t.co/PjYKIwrjuY pic.twitter.com/J0ZljYwcK9— 毎日新聞写真部 (@mainichiphoto) 2019年5月29日
実際の高さは10m以上!にもなるという「モッコ」は、2020年の5月から6月にかけて東日本大震災の被災地、岩手・宮城・福島3県を巡回。そこで人々のメッセージを受け取りながら、オリンピック・パラリンピック開催地の東京へと向かっていくそうです。
世界的に活躍する日本の人形作家・沢則行さん。彼の表現する美しく詩的な世界観がたくさんの人々に届くことを祈りたいですね。
最後までご覧いただきありがとうございました!