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起業を考える前に、知っておくべき注意点|TOP3! その3つとは?

コロナ影響により、経営者は大変な時代になりました。
しかし、だからといって「サラリーマンで良かった・・」という視点や考えを持っている方は少ないのではないでしょうか

過去から一部企業で導入していた「PIP」= Performance Improvement Program

いわゆる「業務改善プログラム」といわれる退社に追い込む方法を導入する企業が、このコロナ影響により、さらに増加+強化しているからです。
※PIPについては、また別の機会で・・

そういう中で、いち早く危機を察し動いた人間はすでに起業し、この社会情勢でも成功を収めています。

そして、そういう話を見たり聞いたりして「俺も!私も!」と思う方も多いのではないでしょうか?

しかし、何の準備もせず、迂闊に起業すると大変なことになります!

そこで今回は、起業する前に、考える・知っておくべき最低限の知識として、「起業する際に注意すべき点 TOP3!」と題して書いてみました。

Contents

起業する際に注意すべき点TOP3!

旧商法の最低資本金制度が廃止されて以来、株式会社でさえ実質的に資本金1円から設立できるようになりました。
しかし、株式会社などの法人設立=起業ではありません!
それは、ほとんどの方が、その前段階から始めるであろう、個人事業主でも同じです。

それらが簡単に設立できるからといって、経営自体が簡単になったわけではないからです。

それでは何を知っておくべきか、起業するにあたって注意すべき点のTOP3のスタートです。

 1:設立費用

資本金が1円で済むからといって1円で会社が立つわけではありません!

株式会社設立の際には、法務局にて登記をする必要があります。
この登記には、定款認証手数料、定款印紙代、登記申請印紙代などが必要となり、資本金を除いて25万円程度がかかってきます。
さらに、事務所の賃貸にかかる費用や設備費用などを含めると、ある程度まとまった金額が一括で必要となってきます。
資本金に関しても、わずかな資本金で立てた会社は「1円企業」と呼ばれ、社会的に信用のない会社とみなされます。実際に、起業後新たに他社と取引を開始する際、『履歴事項全部証明書』という資本金額を始めとした会社情報が全て記された書類の提出を求められることが多々あります。
その時に資本金1円〜数万円などと書いてあっては話にもなりませんし、相手にもしてくれません。つまり言ってしまうと「まったく信用がない!」ということになります。
あくまで資本金は最低でも100万円以上は準備することをお勧めします。

もちろんこれは個人事業主でもそれほど変わりません

税理士や行政書士に事前相談したり、手続きを依頼したりという費用以外に「開業準備」として様々な費用がかかります。

もちろん選択する業種・業務によって、その振れ幅は相当ありますが、まったく費用をかけずにということはまず無いです。

単純に業務用の事務用品・携帯(スマホ)類は、ほとんどの業種で必要でしょうし、パソコンも業務に直結しない場合でも帳簿管理含めた管理業務で必須になって来ます。

これ以外にも、販売業なら商品仕入れ代金もいるし、店舗を構えるならそれらの家賃や設備・什器代もかかります。こういう開業する前に必要なもの開業準備金を事前計算しておかねばなりません。
あるあるで言えば、しっかり計算しても「まず超過する!」と考えておいた方がいいです。
つまり多めに見積もっておくべきです。

また、開業後も必ず毎月でていく『固定費』と必要時に発生する『変動費』などを、その金額といつ支払いなのかを、明確に把握しておかねばなりません。

急な支払いが来て、大慌てとならない様に、もう一つあるあるを

開業後は特に「思わぬ出費」が発生することも多いです。
これも業種によるし、その「業務に精通しているかどうか」でも変わりますが、やはり初心者なので、想定ミス・把握漏れ・売上だけでなく遂行なども含めた計画との遊離や、不測の事態が発生などです。

手持ち資金をすべて使い切って開業はかなり危険!です。

 2:経営学と会社法の知識

会社経営を行うにあたって、経営学の知識は必須です。中には「知識があっても役に立たない」などという中小〜零細企業の社長が多数存在しますが、信じてはいけません。

経営学や会社法には、経営者としてどのように組織を運営し、人を管理し、物・サービスを売っていくか、会社にまつわるどのような法規があるのか、何がどのように規制されているのか、という知識がたくさん詰まっています。

経営は我流やセンス1つでやっていけるほど甘くありません。なにも中小企業診断士レベルの経営学知識や弁護士レベルの法務知識まで全て知っておく必要はありませんが、大学で学ぶ程度の専門知識は最低限持っておくべきでしょう。

もちろん、知識だけあれば大丈夫なら経済学・経営学を学んだ学生は全員社長になってますよね・・
それは何故かというのが、次の3番目につながります。

そしてそれだけでなく当然ながら、起業する業種・分野・業界などの知識・情報把握は必須です!
業種によってはスキルも身につけていかねばなりません。

それには、知識だけだはなく、理論と実践のサンドイッチが最重要となります。

スポーツの様な体を動かすことだけなく、楽器演奏や手芸など手先を動かすことで考えればわかりやすい筈です。

たとえば、野球で打者を考えてみてください。
バッターとしての理論、バットの握り方一つでさえ、本を読んだり教えられただけでできますか?
必ず《自分自身で実際にバットを握ってみないと完全に会得できない》ですよね。

そしてスイング、これも基礎理論を学び、徹底して素振りを行い会得していくわけです。

しかし「スランプ」というのがありますよね。
これは、知らずに変な癖=理論から外れた為にそうなることが多いです。

そうなると、そこで一度基礎=理論を振り返り学び直してから実践を行う・・この繰り返し!こういうサンドイッチが重要だということです。

経営の場合は三振!アウト!では済みません。

だからこそ事前にしっかりと知識を身につけておくべきなのです。

3:一番大切なのは従業員と人の繋がり! 大切にしない経営者・幹部は経営資質ゼロ!!

会社経営において一番大切なのは、取引先でもなく、顧客でもなく、従業員です

会社は機械ではなく、従業員が日々汗水垂らして働いてくれることによって成り立っています。
新規取引先を探してくれるのも従業員、既存取引先との仕事を継続させてくれるのも従業員、新規顧客を見つけてくれるのも従業員、そして既存顧客に適切なサービスを提供して固定客にしてくれるのも従業員です。

従業員は「ただの労使関係にある人」ではなく、いわば「家族」です。従業員を大切にすれば、従業員は必ず仕事の質で応えてくれます。

これを経営学ではインターナルマーケティングと言います。
最初は個人一人だけかもしれませんが、業績が拡大すれば必ず外注さん含め、従業員を雇うことになるでしょう。
それ以前に開業時やその前から、本当の家族が従業員やパートナーとして手伝ってくれることも多い筈です。

また、仕入れや外注業務を依頼する相手先の皆さん
この方々がこちらが希望する・求める業務を遂行してくれているから経営・運営が成り立ってます。
それなのに自分の立場・企業が優位だからとやたらとえらそうに威張り散らしたり、時には怒鳴るなどする、役職に威を借りた狐が結構います。

それは相手が業界では大先輩であっても年上、へたすると自分の親くらいの相手にです・・・

冒頭で、別の機会にと述べたPIPを実施する幹部だとふんぞり返っている人間は、自分一人もしくは、たった数人の自分達を守る為に、平気で従業員を切ります。
そしてその従業員のほとんどが自分が新人時代やひよっこ時代に世話になった大先輩や元上司であってもです。

さらには、切リすてる相手の何倍も年収があるにも関わらずです。(その年収を守るために平気で切るということですが・・)

そんな人間は、今の看板や役職がなくなったら何もできないことをわかってません。

やたら英語の言葉に置き換えただけにの上っ面の経営知識だけ取得したからといって経営者にはなれず、結局は一生人に雇われる人生を歩むのはそこが欠如しているからです。
たまたまうまく流れに乗り、社長に近い職もしくは社長という役所を得ても所詮は「雇われ社長」という身分で、社長であるにも関わらず、解雇されることもあり、それこそいざ自分で起業しようとしてもうまくいきません。

それは人を大切にして来なかったし、する視点もないからです。

起業を考えておられる皆さんは、絶対にそうならない様に、経営者として家族である従業員は絶対に守っていきましょう!!

 

別の記事内で述べたことがありますが、実は私はPIPをする立場の結構大きな組織の営業部長であったことがあります。
ある時グローバル本社から来た命令が「PIP」でした。
しかし私の信条としてそれは絶対にできないことであり、どうやって回避すればいいのか悩み抜いていました。
壁に行き詰まり、悩み抜いていた時に組織改変があり、実質社長として来られた方が(この方も雇われとして来られたのですが)某業界の知識があれば、絶対に知っている一族の方でした。

最初はもちろん、相当警戒していたのですが、話を聞いてみると、その方も絶対にリストラしない!というお考えを持っておられ、かなり救われました。
※ちなみにどうどうとPIPのことをリストラ!と明言されてたのも面白かったです。
そういうお人柄の人です。

しかしやはり雇われであり、それだけすごい方が大企業といえどあの程度の会社で雇われで居られるわけはなく、数年後去っていかれることになりました。

その最後の幹部飲み会で、普段は冗談ばかりいうのに、我々に対し(特に営業部長に)厳しい顔で「言っておくが、絶対に部下を守れよ!」と言われ、私も「もちろん!ずっとそれを信条としてやってます!」という約束をしました。

でもその約束を果たすことができませんでした。

私も雇われである為、部長職を外れたからです。
しかし、特に部下の中で、上にあがるであろう人間はわかっているので、その時に言われた言葉をしっかりと伝え、自身の背中も見せていたのですが・・・無駄でした。

やはり自分の身を守りたいの透けて見える行動・言動を行い、粛々とPIPを進めました。

本当に心から軽蔑すべき最低な人間でした。

私自身はそれで心を折らず、逆に反面教師として、余計に人の大切さを学びましたので、起業した今でも、それで助けられてます。

絶対に人は宝!特に従業員は宝です!!
人を大切にしてください。そうすれば、必ず貴方自身も守られます。

以上が起業するにあたって注意しておきたい点TOP3でした。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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SG
多様性の現在、幅広い趣味嗜好のどこかにマッチするべく、役に立つことや知見をひろげることに少しでも貢献できる記事を目指し情報発信してます。 今後ともよろしくお願い致します!