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バードストライクって何?確率・頻度は?どの空港が一番多いかも調査

飛行機のエンジントラブルが起きるとよく聞かれるのが「バードストライク」という言葉。

「バード」というくらいなので鳥が関係していることはわかりますが、どういう意味で、実際には何が起きているのでしょうか。

また日本でどのくらいの頻度で起きているのか、その回数がいちばん多い空港などについても見てみました!

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航空機の「バードストライク」ってどういうこと?原因は何?

「鳥の衝突」を意味する「バードストライク」。実は、航空機に限った言葉ではありません。

縦横無尽に空を飛び回る鳥たち。普通に自然の空を飛んでいて、山や木に衝突ということはほとんどありませんが、相手が人工物で、特に高速で動くもの、となると話は別。彼らの経験のないスピードや構造物などにぶつかってしまうということが起きて、その総称として「バードストライク」という言葉が使われます。

鳥と同じように空を飛ぶ航空機の場合、その頻度が高いのと影響が大きいため、主に「バードストライク」は航空機の事案で使われることが多いようです。

よく知られているのは、2009年米国のNY付近にあるラガーディア空港から飛び立ったUSエアウェイズに起きたバードストライクでハドソン川への緊急着陸で大きな犠牲を防いだのが記憶に新しいところ。これは映画にもなりました。

この事故の場合には、飛行機がカナダガンという雁の一種の群れに遭遇したわけですが、多数の鳥がジェットエンジンの空気吸入口に吸い込まれ、エンジンが停止してしまいました。

他にも「バードストライク」では、コックピットの窓にぶつかる、機体にぶつかって破損するなどの事故が起きているそうです。

航空機のバードストライク、確率や頻度は?

国土交通省のバードストライクデータによれば、報告された日本の航空機のバードストライクの回数は、2018年で1,434件衝突率は1万回あたり5.4回となっています。

このうちいちばん多いのは「ノーズ」と呼ばれる飛行機の先端部分で衝突件数の32.7%。「翼」21.9%、「エンジン」15.4%とつづきます。

このエンジンへのバードストライクは、2018年で235件。そのうちエンジンを損傷させたのは17件でした。もちろん損傷したからといってすぐに火災や強制着陸などになったわけではなく、着陸したあとに発見されたというケースも多いようです。

国内の空港の総着陸回数は約128万回ですので、航空機がエンジンを損傷するような「バードストライク」に遭遇するのは、0.001%、ざっと10万分の1の確率ということになります。

航空機のバードストライクの「回数」がいちばん多い空港は?

日本の国内でバードストライクの「回数」が最も多いのは「羽田空港」2018年は157回ありました。

1位 羽田空港 157回
2位 大阪空港(伊丹)48回
3位 成田空港 42回
4位 福岡空港 41回
5位 関西空港 37回

これは羽田空港の発着回数がダントツで多いからですが、羽田空港が海に近く、鳥の数が多いという理由もあります。

航空機のバードストライクの「確率」がいちばん高い空港は?

羽田空港でバードストライクが多いのは、発着回数が最も多いからでしたが、日本の国内空港でバードストライクの「確率」が高いのはどこでしょうか。

離着陸回数1万回あたりの鳥衝突率では、2018年の1位は対馬空港の45.75回(0.45%)でした。単純な確率で言うと250回に1回程度バードストライクがあることになります。ただ対馬空港は2018年こそ45.75回でしたが、過去5年間を平均すると23.02回。5年間の平均でいちばん高かったのは鳥取空港の43.74回でした。

おわりに さまざまな対策でバードストライクは減っている

バードストライクの危険性が認識されてから、国土交通省や各空港ではさまざまな対策をとっており、バードストライクの件数はここ数年は年々減少してきています。

とはいえ重大事故につながりかねないバードストライク。しかも抜本的になくすというのは難しいことから、これからも人間と鳥の知恵比べがつづきそうです。