以前、メキシコ料理のとっておきブランチでもお伝えしたパリのレピュブリック広場(共和国広場)周辺は、若者たちに人気のエリア。パリの普通の若者(ここでは20代から30代ということにしましょうか)は、シャンゼリゼ通りあたりはよほど用事がないと行きません。東京の若者たちが銀座ではなく渋谷、青山あたりの新しいカフェを好むように、パリではレピュブリック広場から広がる界隈、10区、マレ地区、サン=マルタン運河に向けたあたりが、友達と一緒に遊びに行くエリア、ということになります。
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最新のおしゃれスポットが並ぶエリアに
最近は、このレピュブリック広場の北側にいろいろとおしゃれなスポットが増えています。カフェやパティスリーはもちろん、ブックストアやギャラリー、wifiを備えたSOHOカフェなど、どこもインスタ映えしそうなインテリアやデザインで若者たちを引きつけます。
そんななか、このあたりの地元民の人気を静かに集めているパティスリー&カフェがあります。聞けばドイツからやってきた兄弟が始めたお店。「オーセンティック・モダン・パティスリー」というスローガンの通り、内装はシックでモダン。
それが「HOUSE OF 3 BROTHERS」(3兄弟の家)
photo by Takeshi
ドイツとフランスの伝統の味をミックス
2014年、店を開いたのはミルコ・シュミットとその弟、アレクサンダーとウルリッヒの3人。ミルコは、もともとモードの世界でアーティスティック・ディレクターを務め、フランスのトップブランドなどで仕事をしていたとか。
一念発起してパティシエ(ケーキ職人)の道に進み、そこに彼のおばあちゃんのローザと大叔母さんのレオニーという伝統的なケーキづくりをしていた2人の家族の味を受け継いで自分なりのレシピを考案。
パリの伝統的なパティスリーの味も入れつつ、独自のスタイルを築いた、というわけです。
おすすめはチーズケーキとキャロットケーキ
さすが元アーティスティック・ディレクターというだけあって、まず内装がおしゃれ。ただかっこいいだけじゃなく、店のコンセプトに沿ってひとつひとつ丁寧に選ばれ、ある意味パリっぽくないところも、人気の秘密かも。そしてもちろんドイツ人3兄弟の経営というところがパリジェンヌたちの心を微妙にくすぐります。
そして注目の味は・・・これがかなりおいしい。
photo by Takeshi
ドイツ菓子のちょっと独特な風味に、フランスのケーキの味やあるいはニューヨーク風ケーキのスタイルが重なったような味わい。おすすめはチーズケーキとキャロットケーキ、そして1月に出てくるガレット・デ・ロワというフランスの伝統的なパイ生地のケーキでしょうか。どれもいけます。
お店は同じ通りにパティスリーのショップとカフェの2軒があるので、お好みに応じてご利用を。
photo by Takeshi
<Information>
HOUSE OF 3 BROTHERS ハウス・オブ・3ブラザーズ
25 Rue de Lancry, 75010 Paris
11:30〜19:00(土曜日は11:00〜19:00、日曜は12:00〜16:00)
月曜日定休