2020年1月18日に行われた「大学入試センター試験」で、世界史Bの試験問題に曖昧な部分があり、受験生が誤答してしまう可能性があることがわかり、入試センターでこの問題について「全員正解」とする措置をとることがわかりました。
問題となったのは、世界史Bの第1問の中の、問5でした。
では、実際の問題をピックアップしてみてみましょう!
あなたにはその問題のありかが、わかるでしょうか・・・
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センター試験2020世界史Bで全員正解となった問題はこちら!
「全員正解」の措置となった問題はこちら↓です。
(問題となった第1問のBの文章、そのあとに続く【問5】のみ掲載。関係のない部分については割愛しています)
この選択肢の①〜④のうち、①について中国の一時代である「魏」が、紀元前453年から紀元前225年までつづいた「戦国時代の魏」なのか、(紀元後)220年から265年までつづいた「三国時代の魏」なのかが区別がつかないため、受験生が正答できないというのが「全員正解」の理由でした。
センター試験2020世界史Bで全員正解となった問題の配点は?
この【問5】の配点は、2点でした。
世界史Bを受験したすべての受験生がこの「2点」を加算されることになります。
受験中にこの問題を指摘する受験生も 〜 おわりに
この問題については、試験の時間中にこの【問5】の問題点について指摘する声が出ていたそうです。
この曖昧な問いのためにきっと無駄な時間を過ごしてしまった受験生もいたかと思うと、ちょっとかわいそう。しかも配点はたったの2点。本来ならより配点の高い問に時間をかけたいという思いもあったでしょう。
その場で問いに向き合った受験生がすぐにわかるような「曖昧さ」を、試験を作成した側が長い時間をかけていながらなぜ発見できなかったのか、問題の究明と改善が求められそうですね。