高校野球の季節になると話題になるのが智辯学園和歌山高校(智弁和歌山高校)が応援歌として演奏する
「ジョックロック」
高校野球ファンならすでによく知っている曲だと思いますが、この曲のルーツはご存じでしょうか。
この記事は『ジョックロックの作曲家は誰?原曲や智弁和歌山が使う理由を紹介!』と題して、この「ジョックロック」のできあがった経緯をご紹介していきます。
Contents
ジョックロックの作曲家は誰?原曲は何?
まずは智弁和歌山のチャンスに必ずといっていいほどかかり、実際にそこから逆転劇や奇跡を起こしてきた「魔曲」として知られる「ジョックロック」をお聞きください。
ジョックロックの作曲家はRob Rowberry?
「ジョックロック」は1995年頃にヤマハがキーボードのサンプル楽曲として添付していた曲だったそうですが、作曲家はRob Rowberryという名前がついているだけで、これが誰かは今のところ特定できていません。
TOKYO SCOPEで英語圏の情報を追跡してみましたが、「Jock Rock」という曲をRob Rowberry氏が作曲しているということまでは確かなようですが、このRob Rowberry氏の人物像までは探りきれませんでした。
原曲とされているのはこちらの楽曲です。
なかなかかっこいい曲ですね。
そしてこれが智弁和歌山高校のチャンステーマになるにはもうひとつのストーリーがありました。
ジョックロックを智弁和歌山が使う理由は?
なぜこの「ジョックロック」が智弁和歌山高校の応援歌として使われているのでしょうか。
智弁和歌山高校といえば、高校野球の名門校。そして高校野球といえば欠かせないのが応援歌です。
毎年のように甲子園に出場する野球部のために、吹奏楽部顧問の吉本英治先生が応援歌を用意していたらしいのですが、とうとうネタ切れとなり、たまたま聞いたこの「Jock Rock」がビビっと来て、編曲。先ほどの原曲よりもアップテンポでクライマックスにふさわしい曲へと変えて使ったのがはじまりです。
ジョックロックが「魔曲」と呼ばれるのはなぜ?
2000年の全国高校野球選手権(夏の甲子園)で智弁和歌山高校が優勝したときにチャンスに演奏されて効果を発揮したため、
「魔曲」
として知られるようになり一躍注目を浴びます。
「ジョックロック」はチャンスの際に演奏されるチャンステーマのため、応援団の振り付けもかなり熱の入ったものになります。
これを夏の甲子園でずっと続けていることは不可能であるのと、試合を賭ける本当のチャンスに、この曲の「魔力」を使うために、演奏は
8回以降、得点圏に走者が進んだ場面のみ
に限定されているんだそうです。場面を盛り上げるために、吹奏楽部と応援団が試合の状況から判断し、この「ジョックロック」を開始します。
2018年の春のセンバツでは、優勝候補の東海大相模と戦った準決勝で、この「ジョックロック」のかかったイニングで2回の逆転劇を巻き起こし、12-10で死闘をものにしました。
2019年の夏の甲子園でも、8月12日八戸学院光星との試合でこの魔曲ジョックロックをチャンスに演奏し、6点差を逆転!まさに「魔曲」ぶりを発揮しました。
おわりに
ここまで『ジョックロックの作曲家は誰?原曲や智弁和歌山が使う理由を紹介!』と題して、「ジョックロック」の原曲について、そしてそれが応援曲として使われる経緯をご紹介してきました。
高校野球では数々の応援歌が流れますが、ここまで実際に数々の逆転劇を飾った曲は少ないのではないでしょうか。また甲子園の常連校である智弁和歌山高校なだけに、その注目度も非常に高いものがあります。
おそらく智弁和歌山が強くある限り、この「魔曲」ジョックロックは生き続けることでしょう。
これからも多くのドラマをこの「ジョックロック」とともに楽しみたいですね!
では最後までご覧いただきありがとうございました!