日本で開催中のワールドカップラグビー予選が佳境に入ってきました!
先週のアイルランド戦での劇的勝利で、世界が注目した「日本vsサモア」の試合。
サモアは現在世界ランキング15位で、今の日本チームから見れば「格下」ではあるものの、決してあなどれる相手ではありませんでしたが、見事38-19で日本が勝利し、世界に日本ラグビーの進化を見せつけました!
この試合結果への海外の反応、評判をまとめてみました!
Contents
ワールドカップラグビー2019・日本のサモア戦勝利に海外の反応は?
イギリスの反応
<BBC放送>
10月13日に日本との試合をひかえるスコットランドチームの地元、イギリスBBC放送のウェブサイトでは「日本はサモアにドラマチックなボーナスポイントでの勝利で8強入りに大きく近づいた」と、この「ボーナスポイント」の獲得でスコットランドに対しても有利な立場になったことを伝えています。
ボーナスポイント(BP)とは?
今回の試合で日本チームは4つのトライを決めましたが、この「4トライ以上」でボーナスポイントを獲得、「勝ち点1」を得ることができます。実は負けた試合でも同じで「4トライ以上」すれば勝ち点1、負けた場合には勝ったチームとの得点差が「7点差以内」であっても「勝ち点1」を獲得することができます。他のチームと勝ち数で同じだった場合には、このボーナスポイントが決勝進出の鍵になるわけです。
<ガーディアンズ紙>
サモアを相手に土壇場で得た松島のボーナスポイント、
スコットランドに痛手。
●開催国日本がプールAで3勝・勝ち点14
●スコットランドとの最終ゲームに決勝トーナメント進出をかける
「ガーディアンズ」の記事でも、すでに来週のスコットランド戦を意識した反応になっています。日本が勝ち点をとっただけならともかく、松島が最後に挙げたトライで日本チームに「ボーナスポイント」が入ったことがスコットランドにとって大きな痛手になりうることを語っています。
実際、この次のスコットランド戦で、日本は勝つか引き分けすれば決勝トーナメント進出。さらにスコットランドに負けても、得点差が7点差以内であれば勝ち点1を得るため、日本が8強進出ということになります。
スコットランドの反応
<SCOTSMAN>
同じ英国内ですが、スコットランドの地元紙、その名も「Scotsman スコッツマン」の反応です。ここはもう完全に次の試合を見ていますね。
記事の中で記者は、試合終了間際で、スクラムでなくキックで終わらせてくれていたら31-19で済んでいたのに、松島の1トライを許したことでスコットランドに不利になったと若干「恨み節」ムード。次のロシア戦で勝利して、なおかつボーナスポイントをとらなければ、次週の横浜の試合が厳しくなると分析しています。
フランスの反応
<20minutes>
ワールドカップラグビー:鮮やかなフィニッシュ!日本チームはサモアチームを相手にボーナスポイントをもぎ取り、8強の夢に近づいた。
フランス、パリのフリーニュースペーパー「20minutes」のオンライン版でも大きなニュースとして取り上げられています。ここでもやはり「ボーナスポイント」の強みが取り上げられていますね。
<France info>
同じくフランスの公共ラジオ放送「France Info」のウェブニュースです。フランスチームとはプールも別ですが、日本チームの動向をかなり注意深く見守っています。ここでも「ボーナスポイント」に言及していますね。
まとめ 来週のスコットランド戦を前に8強に王手!
先週のアイルランド戦では「日本が勝利することさえ奇跡的!」という論調でした。今回は、前回のその勝利、そして世界ランキングで8位に浮上ということで、日本チーム勝利に対しての反応は「驚き」から「冷静な分析」に変化してきたイメージがあります。
次の試合はまさに「8強決定の大一番」になるので、各紙とも焦点は「日本がサモアに勝った」ことよりも、ボーナスポイントを獲得したことで、スコットランドにも優位に立って「8強に大きく近づいた」「8強に勝ち上がるか否か」のほうに目が向いている感じがしますね。
次の大一番で、また世間を驚かせるプレイを期待したいですね!