年末の音楽番組といえば、紅白歌合戦とともに注目される「日本レコード大賞」。
紅白と同じように、視聴率の低迷が語られますが実際にはどうなんでしょうか。司会者のや登場アーティストの選定、2006年からは放送を大晦日から12月30日に移動して紅白などとのバッティングを避けるなど工夫してきましたが、その効果やいかに。
ということで、2019年の視聴率、あるいは過去の歴代視聴率など、紅白との比較を交えお届けしていきましょう!
Contents
日本レコード大賞・2019年の視聴率は?
本番5分前!いよいよレコード大賞開幕です!!!
2年目となる #安住紳一郎 アナと #土屋太鳳 さんの
タッグで盛り上げます✊
東京 初台にある新国立劇場からお送りします🎶第61回 輝く!日本レコード大賞
きょう よる5時30分から生放送!#日本レコード大賞 #レコ大 #TBS pic.twitter.com/bnJet4kzFo— 輝く!日本レコード大賞 今年もよろしくお願いします! (@TBS_awards) December 30, 2019
2019年(令和元年)12月30日放送の日本レコード大賞の視聴率はまだ発表されていません。1月2日頃判明しますので発表され次第、追記いたします。
【追記】
2019年、令和最初の日本レコード大賞の視聴率は
14.0%
でした。
(以下は2019年12月30日以前の記事です)
ちなみに2018年の視聴率は、17:30からが14.8%、19:00から23:00までが16.7%とその前の年をそれぞれ2%ほど上まわる視聴率をマークしました。これが2019年に土屋太鳳が2年連続で司会を担当することになったひとつの理由になっていますが、今年はその視聴率がどう変化するか見ものですね。
日本レコード大賞の過去の歴代視聴率は?紅白と比較!
日本レコード大賞は、長らく紅白歌合戦と同じ大晦日の放送で、紅白の始まる前に番組を組んで、視聴率を争ってきました。かつては、レコード大賞が終わってから紅白の会場となるNHKホールに駆け込む歌手の姿をテレビで見た方も多いでしょう。
それでは、日本レコード大賞の過去の視聴率、そしてその紅白との比較を見てみましょう!
<日本レコード大賞・紅白歌合戦 主な歴代の視聴率>
年 | レコード大賞 | 紅白(前半) | 紅白(後半) | 紅白全時間 |
1969年 | 30.9% | 69.7% | ||
1977年(全盛期) | 50.8% | 77.0% | ||
1989年(紅白2部制に) | 14.0% | 38.5% | 47.0% | |
1998年 | 18.5% | 45.4% | 57.2% | |
2005年 | 10.0% | 35.4% | 42.9% | |
2015年 | 13.0% | 34.8% | 39.2% | |
2018年 | 16.7% | 37.7% | 41.5% |
70年代は歌謡曲ブームもあって、紅白歌合戦とともに高視聴率をマークしていましたが、1986年頃から視聴率が30%を割り込み、低迷期へ。それに拍車をかけるように紅白が1989年に2部制になり開始時間が日本レコード大賞とかぶるようになると視聴率低下がさらに鮮明に。10%台となって、2005年綾瀬はるかが司会の年には10.0%の過去最低記録をつくってしまいました。(翌年の2006年には司会を当時大人気だった蛯原友里と押切もえに変更して17%の視聴率を回復しています)
2006年に放送を30日に切りかえ、視聴率が盛り返していますが、黄金時代の栄光を取り戻すのは難しそうですね。これは紅白歌合戦はもちろん、音楽番組全体の傾向でもあります。
おわりに 年末番組の多様化とテレビの退潮か
日本レコード大賞や紅白歌合戦の視聴率は、そのときどきの世相やテレビの勢いをとてもよく表しています。70年代の歌謡曲、アイドル全盛期には、レコ大が40%台、紅白は70〜80%台をマークするという、今では考えられないような国民的番組でした。
その後は、年末番組も多様化し、あるいは年末にテレビを見ない家族も増えたのか、全体的に視聴率は低迷していきます。ドラマなどもかつては30%・40%台というような化け物視聴率がありましたが、最近では10%台がいいところ。一部の人気番組を除いては「みんなが見るテレビ」という時代ではなくなってきているのかもしれませんね。
とはいえ、年末年始は家族で一緒にバラエティや歌番組!という傾向はまだまだ続くのでしょうか。「歌は世に連れ、世は歌に連れ」は視聴率にも言えそうですね。
最後までご覧いただきありがとうございました!