英国ロンドンを中心に活躍する日本人シンガー、リナ・サワヤマ(RIna Sawayama)さんが注目されています!
新潟県で生まれて、ロンドンに育ち、宇多田ヒカルや椎名林檎、数々の女性シンガーなどの影響を受けたという音楽は、英国で人気を呼び、いまや世界的な評価へと広がりつつあります。
日本でもCMなどで登場。モデルも務めるマルチぶりでこれからが期待されています。そんなリナ・サワヤマさんが海外でどんな評価をされているのか、そして育ってきた生い立ちと経歴も見ていきたいと思います!
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リナ・サワヤマ Rina Sawayama の海外での評価は?
好物は「梅茶漬け」。「お米は残しちゃダメ!」と純日本的な一面も見せるRina Sawayamaさん。衣装やメイクがなければ本当に普通のかわいらしい28歳日本人女性ですが、そのダンスパフォーマンスをふくめた舞台の姿はまるで別人のよう。
地元ロンドンのポップシーンを席巻し、いまや米国やその他の世界でも注目を集め始めています。大きく注目されたのは、やはり2017年「Versus Versace」秋冬キャンペーンでのモデル抜擢。
そして、最近ではヴォーグなど、ファッションメディアがかなりの注目度で取り上げています。
海外のメディアに評価・称賛された例として、いくつかご紹介しましょう。
VOGUE Magazine ヴォーグ・マガジン
With a retro-tinged sound and an ever-evolving beauty look, @rinasawayama’s star is on the rise. https://t.co/352BlJ9y5D
— Vogue Magazine (@voguemagazine) May 2, 2019
5月にファッション誌「VOGUE」の本家・米国VOGUE Magazineで取り上げられたRina Sawayama さん。「人気急上昇のスター」と見出しに書かれて紹介されています。
この記事では、Sawayamaさんの楽曲について「彼女自身のノスタルジックな歌の中に21世紀の世界で共通の課題である「インターネット依存」「パンセクシャリティー」「メディアにおいてアジアがどう扱われているか」などを埋め込んでいる」と評しています。
「私は自分がどう表現されているか、ということを常に意識しています」と、自分のメディアにおける見え方について客観的に意識していることを示唆するRina Sawayama。
記事の内容も、これまでのような単なる「Kawaii」原宿文化のような日本人ポップではなく、彼女のようなタイプをアジア人アーティストの「新しい風」として捉えていることがわかります。
NY発カルチャーメディア「Vulture」
Rina Sawayama has the ears of BTS and Grimes, and is making some of the most forward-thinking pop music out there https://t.co/oz4TETfGnN
— Vulture (@vulture) December 13, 2018
2018年12月には、NY発信のカルチャーメディア「Vulture」でもインタビューをふくめた特集が組まれました。こちらもタイトルで「Rina Sawaya is future of POP (リナ・サワヤマはPOPの未来だ)」と絶賛。
「ポップミュージックの未来」って相当な褒め言葉ですね。
British VOGUE 英国ヴォーグ
英国版ヴォーグでは、VIDEO MAGAZINEとしてRina Sawayamaさんをフィーチャー。当然ですが、英語ペラペラの彼女。自分の唄に込める意味(「重層的でまるで玉ねぎみたい」笑)や自分自身の生き方について語ります。とってもかっこいいですね。
昨年から今年、現在にかけて、こうしたメディアの露出が増えていますので、さらに米国を中心にブレイクしていく予感がします。
彼女が世界に注目されるもうひとつの理由「パンセクシュアル」についてはこちらの記事をご覧ください。
リナ・サワヤマ Rina Sawayama の経歴プロフィールは?
では、リナ・サワヤマさんの経歴・プロフィールについてあらためて見てみましょう!
生年月日:1990年8月16日
出身地:新潟県生まれ英国育ち
出身校:ケンブリッジ大学
2013年本格的な音楽活動開始
彼女は新潟県に生まれましたが、4歳の時にお父さんの転勤で家族と一緒にロンドンへ。そのまま母親とリナさんだけがロンドンに残ります。おそらく子育ての環境、居心地がよかったのでしょうね。
ノース・ロンドンの日本人学校に通い、10歳からは英国の公立小学校に転入。そのまま現地の高校を卒業しています。
大学はなんと世界の大学ランキングで2位常連の名門ケンブリッジ大学(英国・ケンブリッジ)へ!17歳の頃から興味をもったという心理学に加え、社会学、そして政治学を学び、2012年に卒業します。かなりの「才女」ぶりです。
この間、学生時代から音楽活動はしていましたが、どちらかといえば学業に専念。そして卒業後に本格的に音楽の道に進み、2013年のシングル「Sleeping in Waking」でデビューを果たします。
2016年「DIESEL」の日本上陸30周年記念ショーにモデルとして出演。2017年にはミニアルバム「RINA」でイギリスメディアの「2017年知っておくべきアーティスト」に選ばれ、この頃から英国ポップシーンではまさに知られた存在になってきたようです。
日本ではCMモデルに起用されたこともあります。2016年の「ルクア大阪」のモデルとして登場。音楽も担当しました。この時は、友人でモデルの水原希子さんが彼女をスタイリストに紹介して、出演が決まったとか。
影響を受けたアーティストとして、宇多田ヒカル、椎名林檎、マライヤ・キャリー、ジャスティン・ティンバーレイクなどを挙げる彼女。確かに歌声はちょっと宇多田ヒカルに似てるかもしれませんね。
リナ・サワヤマ Rina Sawayama POPの未来へ! まとめ
さてここまで、日本生まれ、英国育ちのポップシンガー、リナ・サワヤマ(Rinsa Sawayama)さんについて見てきました。
ケンブリッジ大学卒業だから賢いということではありませんが、かなり意識の高い女性であることは話し方や歌詞の内容からもわかります。自らが人種差別の対象となり、うつを患ったこともある経験の持ち主。そこから今の自分のスタンスである「国境、性別、価値観といったボーダーを乗り越える新しい感覚」を手に入れたのでしょう。
LGBTや#Me Tooなど、性差別の問題や民族間の対立が新しい課題になっているいま。それを軽やかに乗り越える彼女のスタンスやメッセージ、そしてその音楽性がさらに注目されていくのか、見守っていきたいところです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!!